訪問看護師として働くメリット

訪問看護師には、いくつかのメリットがあります。これから目指す人は、これらのメリットを知っておいた方がいいでしょう。

訪問看護師の場合、病院とは違い訪問看護ステーションから、直接利用者さんの自宅に行くことになります。そして、自宅に着くと血圧測定や点滴、血糖値測定、カテーテル交換などを行います。近くに医師がいない中、訪問する利用者さんの主治医の指示書に従って看護をすることになります。

訪問したあとは健康状態を主治医に報告し、新たに指示が出たときにはまた次回に対応することになります。利用者さんには様々な年齢と症状、性格の人がいるため、相手に合わせたアドバイスや会話、処置をすることが求められます。

在宅での介護や、終末期を自宅で迎える人が増えている中で、訪問看護師のニーズは高まっています。病院のように設備が整っていない中では、訪問看護師ならではのサポートやケアが必要です。この中で経験を積むことは、看護師として大きな武器となるでしょう。

訪問看護師は1日に、約4~5件の利用者さん宅を訪問していると言われています。病院勤務のように大勢の患者さんに対応する形ではありません。そうしたことから、じっくりと一人一人の患者さんに向き合いたい人に向いています。また、利用者さんの健康状態が良くなったときなどには、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

1日の勤務は基本的に、朝の9時から夕方6時といった場合が多いでしょう。しかし24時間対応の訪問看護ステーションでは、夜間にオンコールを受ける場合もあるので把握しておいた方がベターです。

しかしそれでも、基本的には生活リズムをキープしやすい職場であり、体制によっては日勤だけで土日は休みになっているところもあります。訪問看護師は大変な面もありますが、見方を変えればこうしたやりがい・スキルアップを実現しながら、無理のない働き方が叶う職場でもあるのです。